大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「できたら、いなくならないでほしい……」

「いなくなるわけない」

「絶対?」

思わず、確かめるように聞き返してしまう。

ずっと一緒に住んでいた元彼が、いなくなったことがある。

仕事に行っている間に荷物は運び出されていて、部屋はもぬけの殻だった。

あのときの静けさと空っぽさが、今でもふとよみがえる。

「絶対」

その一言で、少しだけ安心したはずなのに。

安心したら、急に眠気が押し寄せてきた。