熱く胸を焦がして

 何故か焦ってしまい、そそくさと風呂場へ向かう。

 服を脱いだあと、母屋から持ってきたメジャーで、胸のサイズを測ってみた。
「はぁ⋯⋯」

 社会人になって、少しは痩せたかと思ったが、やはり100センチを割ることがない。
 骨格がガッシリしている為、余計に目立ってしまうのだろう。

 お洒落したい気持ちがないわけではないが、いつもオーバーサイズの服ばかり着ている。
 仕事中は、その上からエプロン、髪も雑に後ろで束ねるだけで、メイクもしていない。
 当然、今日もそうだった。

 この田舎町に、相馬という同い年の青年が現れたことで、何故か少し心が乱れるのを感じる。

 しかし、変な話だ。
 去年までは都市部で暮らしており、学校の敷地内から外に出たら、どこにでも同世代の男はいたのに。


ーーお前の彼女、胸デカすぎじゃね?
ーーま、俺の日頃の行いがいいから巨乳ちゃんをゲットできたわけよ!