熱く胸を焦がして

「俺も驚いたよ。あいつは大学時代の友達で、真剣に付き合っている人がいるってことも聞いていた。それがまさか萌美のことだとは思わなかったけど」
 真剣に付き合っている人⋯⋯?
「何も言わずに終わらせるなんて、高校時代と同じことするなよ。あいつは、俺なんかと違って本当に誠実でいい奴だから」
 まさかの、トラウマの元凶である男の言葉によって、私の中で長年頑なに抱えていた「男なんてみんなそう」という呪いが解け始める。
 同時に、悠くんの「結婚まで待つ」という不器用で真っ直ぐな言葉が本物だったことを知り、彼の誠実さを信じたいという気持ちが芽生えかけた。

 あれから一週間が経った。
 悠くんからの連絡も完全に途絶えている。
 私があんな風に突き放したのだから、当然だろう。
 悪いのは私だ。今更何も言えやしない。
 明日は久々の日曜休み。いつもならば、悠くんと過ごしていたはずなのに。