孤独な先輩と空しか撮れない私の話。

私がこの世に生まれ落ちて15年。
約4億7433万6000秒。
空は一分一秒ごとに姿を変える。
気温、湿度、光の角度、雲の形。
その全ての要素が、二度と同じ組み合わせにはならない。
この空はその一瞬だけのものであり、一度として、全く同じ空は存在しない。
そして、空は裏切らない。

吸い込んだ息がいつもより一層冷たく感じられた。
「死にたい」
落ちた気持ちでそう呟く。
その言葉は喉を通り抜けて、鳩尾で落ち着いた。
そんな下向きの言葉ばかり似合ってしまう。
呟いたところで、屋上から飛び降りる勇気も、川に飛び込む勇気も、首を吊る勇気もないのに、呟くと一瞬のほんの少し、心が落ち着く。

冬の刻、レンズの曇りを丁寧に拭き取って、その瞬間をカメラに収めた。
空の上部に青く軽い雲が漂い、下部には白く深い雲が立ち込めている。
中央に揺れ立つ陽炎。
照り付けるような眩しさを持つ、強烈で鮮やかな夕陽だった。