恋するつもりはなかった、僕らの夫婦物語。

恋愛(ラブコメ)

紫陽花/著
恋するつもりはなかった、僕らの夫婦物語。
作品番号
1786374
最終更新
2026/07/09
総文字数
25,199
ページ数
11ページ
ステータス
完結
PV数
0
いいね数
1

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「君を妻として迎えるが、愛するつもりはない。それだけは覚えておいてくれ」

大鷹グループの若き敏腕社長・大鷹春太は、
婚姻届を前に、冷徹な声でそう言い放った。
この結婚は、
落ち目の名家である九条家を
救うための完全な「政略結婚」。
春太にとって彼女は、ただの飾りの妻に過ぎないはずだった。

しかし、妻となった九条小春は、
春太が想像していた
「お高くとまったお嬢様」とは
まるで違っていた。
彼女は贅沢に興味を示すどころか、
慣れないエプロン姿で「お仕事、お疲れ様です」と、
不器用ながらも温かい手料理を作って
春太の帰りを待っていたのだ。

春太は最初、
それらをすべて
「自分を繋ぎ止めるための計算」だと
冷ややかに捉えていた。
一線を引き、彼女を意識しないよう、
あえて冷たい態度を崩さない。
だが、小春の行動には下心が一切なかった。
ただ純粋に、夫となった春太を
支えたいという一心からの行動だった。

その無自覚な純粋さが、次第に春太の鉄壁の心を乱していく。

仕事で疲れ果てて帰宅した夜、
ソファでうたた寝をする小春の無防備な寝顔。
目が合った瞬間に、嬉しそうにパッと華やぐひまわりのような笑顔。
料理の味付けを「春太さんの好みに合わせたくて」
と少し照れくさそうに微笑む姿。
小春が何気なく繰り出す日常のすべてが、
春太の胸に強烈な一撃として突き刺さる。

「……いや、俺は彼女を好きになるつもりはない。これはただの同情だ」

心臓のバクバクを必死に抑え、
心の中でそう言い訳を繰り返す春太。
しかし、彼女が他の男と親しげに話しているのを目撃した瞬間、
胸を焦がすような激しい嫉妬が彼を襲う。
気がつけば春太は、小春の一挙一動に一喜一憂し、
彼女のことで頭がいっぱいになっていた。
完全に、無自覚な妻にハメ落とされていたのだ。

冷徹だったはずの旦那様が、
いつの間にか余裕をなくし、
妻の愛おしさに悶絶する。
これは、絶対に恋をしないと誓った男が、
不器用で愛らしい妻のペースに巻き込まれ、
自覚なき溺愛へと転がり落ちていく、
焦れったくて甘い「僕らの夫婦物語」。


【鉄壁の冷徹夫】 大鷹春太

×

【天然無自覚妻】 九条小春

目次

    • 愛するつもりはないので、お気楽に。

    • 計算高きお嬢様……のはずが、エプロン姿で「おかえりなさい」!?

    • 冷徹社長、妻の「ひまわり笑顔」に被弾してフリーズする

    • その純粋さは凶器です。無自覚おねだりと、限界間近のポーカーフェイス

    • 【緊急事態】「誰だあの男は」冷徹夫、初めての嫉妬で仕事が手につかない

    • 嘘だろ、これはただの「同情」だ(※いいえ、完全に恋です)

    • 「これは夫の義務だ」(※誰がどう見ても恋です)

    • 契約は、いつか終わるものですから

    • 愛するつもりはない――その言葉を、撤回する。

    • 「愛するつもりはない」と言った男は、世界一の溺愛夫になりました

    • あとがき――裏側を語りまくる時間です――

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