画面に表示されたメッセージを見て、私は心臓が跳ね上がるのを抑えられなかった
キーンコーンカーンコーン……
4時間目の終わりのチャイムが鳴り響いた瞬間、
私は急いで教科書をカバンに押し込んだ。
「あー、やっとお昼だね! 天音、一緒にお弁当――」
机を並べようとしたひまりが、私の様子を見て不思議そうに小首をかしげる
「あ、ごめんひまり! 私、ちょっと……ちょっと用事があって! 先に食べてて!」
「えっ、用事って何? 天音、最近なんか怪しいよー?」
背後から聞こえるひまりの鋭い突っ込みを背中で受けながら、
ごめんっ!と叫んで私は教室を飛び出した
友達に隠し事をするのは本当に心苦しいけれど、今はとにかく、
あの屋上の扉を目指して走るしかない
階段を2段飛ばしで駆け上がる
冬の廊下は冷たいはずなのに、走っている私の体は中から熱くなっていた
はぁ、はぁ、と息を切らしながら、いつもの錆びついた鉄の扉を勢いよく開ける
「……間に合っ、た……!」
目の前には、吸い込まれそうな冬の青空
そして、フェンスにもたれかかって、スマホの画面を見つめている夜凪くんの姿があった
扉が開く音に気づいた彼は、ゆっくりと顔を上げて、私のスマホの画面を指さした
「おい、千歳飴。チャイムが鳴ってから1分30秒。……遅刻だな」
「うそっ!? 教室からここまで走ってきたんだよ!? 無理だよ!」
悔しくて頬を膨らませる私を見て、夜凪くんはけらけらと
昨日みたいに楽しそうに声を上げて笑った。その笑顔があまりにも綺麗で、
走ってきたせいだけじゃない動悸が胸の奥で暴れだす
「まぁ、がんばって走ってきたみたいだし、ご褒美な」
そう言って彼はポケットから手を取り出すと、私の目の前にまた、
あの青いサイダー味のキャンディーを差し出してきた。
「……お前、友達に嘘ついてまでここに来たんだろ?」
悪戯っぽく微笑む彼の瞳と視線がぶつかって、
私は手の中にぽんと落とされたキャンディーを見つめたまま、言葉を失ってしまった
キーンコーンカーンコーン……
4時間目の終わりのチャイムが鳴り響いた瞬間、
私は急いで教科書をカバンに押し込んだ。
「あー、やっとお昼だね! 天音、一緒にお弁当――」
机を並べようとしたひまりが、私の様子を見て不思議そうに小首をかしげる
「あ、ごめんひまり! 私、ちょっと……ちょっと用事があって! 先に食べてて!」
「えっ、用事って何? 天音、最近なんか怪しいよー?」
背後から聞こえるひまりの鋭い突っ込みを背中で受けながら、
ごめんっ!と叫んで私は教室を飛び出した
友達に隠し事をするのは本当に心苦しいけれど、今はとにかく、
あの屋上の扉を目指して走るしかない
階段を2段飛ばしで駆け上がる
冬の廊下は冷たいはずなのに、走っている私の体は中から熱くなっていた
はぁ、はぁ、と息を切らしながら、いつもの錆びついた鉄の扉を勢いよく開ける
「……間に合っ、た……!」
目の前には、吸い込まれそうな冬の青空
そして、フェンスにもたれかかって、スマホの画面を見つめている夜凪くんの姿があった
扉が開く音に気づいた彼は、ゆっくりと顔を上げて、私のスマホの画面を指さした
「おい、千歳飴。チャイムが鳴ってから1分30秒。……遅刻だな」
「うそっ!? 教室からここまで走ってきたんだよ!? 無理だよ!」
悔しくて頬を膨らませる私を見て、夜凪くんはけらけらと
昨日みたいに楽しそうに声を上げて笑った。その笑顔があまりにも綺麗で、
走ってきたせいだけじゃない動悸が胸の奥で暴れだす
「まぁ、がんばって走ってきたみたいだし、ご褒美な」
そう言って彼はポケットから手を取り出すと、私の目の前にまた、
あの青いサイダー味のキャンディーを差し出してきた。
「……お前、友達に嘘ついてまでここに来たんだろ?」
悪戯っぽく微笑む彼の瞳と視線がぶつかって、
私は手の中にぽんと落とされたキャンディーを見つめたまま、言葉を失ってしまった
