記憶が戻るまで

私達がみる映画は恋愛物だった。


待ち合わせ場所は目立つモニュメントの下。


「こっち!こっちですの!」


ジャンプしながら手を振ると、流沙は気づいてくれ、


人混みを掻き分けてたどり着いた。


ニコッと微笑み、3千円を渡した後


何を待つでもなく手を握り


「行こっか」と先陣を切られる。


「違いますの!」手を振り払い、プレゼントの入った



袋を渡す。「倍額のものをお返しに!私からの愛です



わ!二万ほどしましたわ!」彼は顎に手を当て唸る。



「気に召さなかったかしら!?」愛の二の腕を引っ張り



抱き寄せる。「ワッ」