記憶が戻るまで


愛は部屋でパジャマ姿になると、


携帯画面を見る。通知。流沙からの。


まじまじとみて微笑む。ベッドの上に寝転んで。


胸に携帯を抱え足をバタバタさせる。



(嬉しい…っあんな美形男子から連絡先



ゲットできるなんて…!)



通知欄からメッセージを読む。



「さっき三千円忘れてましたよ。今度会った時に渡します」


(なんて律儀なんだろう…!
しつこく愛されてオッケーだけど…!私からの愛足りてないのかな。今度会った時倍額の値打ちのあるものを渡さなきゃ…!一万消費したんだから二万はくだるわよね…!)


と徹夜してプレゼント候補を選んでた。腕時計と折りたたみ傘にした。


(それにしても…記憶なのかしら?夜、私を救い出そうとする大きな手……「助けて!」と言ったと仮定して思い出そうとするとそう叫んだ気はする。)


その日は映画館(デート)を約束し、眠りについた。