記憶が戻るまで


「今の俺への恋心は揺らいだ?」顔を覗き込まれる


──。正面に立ち、握られた手をもう片方の手でギュッ


と覆い上目遣いに──。


「私っもっともっと流沙様のこと知りたくなりましたわ



!」



目を丸くし反応を続けてというように静止した状態



でいる流沙。



「だからその──記憶を完全に取り戻した後も



繋いだ手離さないでいてほしいのです…!」



無論プロポーズだ。「意外と慣れてるじゃん。



僕まで何人に惚れたの?」また記憶がガツンッ。



完全に思い出した──。私が小学生の頃夜自販機前に居



たら隣に若い男の子も自販機みてて私は誘拐されそう



になって「助けてっ」て叫ぶとそれを救い出そうと手を



差し伸べたのが流沙だった。