記憶が戻るまで



両側に紫陽花の咲く石の階段を降りていく。


通り過ぎる二度と会えない人。


のような気がして、声かけさせてもらった。


「どなた?」


振り返り、


「日本舞踊の家元、敦賀流沙(ツルガルサ)と


言います」



「まぁ…!私も華道の家元、真崎愛(マサキアイ)



と言います…!こんなご縁、味わったことない



もので…できれば連絡先を」