「うーん。会議だ」
集まった大勢の蛙達の目の前に立つのは長老の鳥のミゼイルだ。ミゼイルに歯向かうことは許されないし、蛙達がいくら束になってミゼイルに襲いかかろうとも、太刀打ちできない相手だ。あくまでも、長老である鳥のミゼイルは物腰の低い人物で、手荒な真似をすることも、攻撃的な言葉を口にすることもない。ただ、蛙達よりも数十倍からだが大きく、優れた知能を持ち、視野も広く、蛙達が小さく集まって話し合いをするよりも、鶴の一声で蛙達を召集し、面前で、蛙たちの意見を超越したミゼイルの決定打のもとに、最終的な判断を下した方が、これまでも、これからも、より良い蛙達の社会の秩序が保たれるからだ。
「私は今日までも、君らの行いをよく見ていたよ。川に飛び込んだ小さな蛙のマスくんは、勇気がある。その反面、打たれ弱く、力がとても小さい。そのことについては反論は無いだろう」
蛙達の群れの中で跳び跳ねるものがいた。体の大きな蛙のカマスだ。カマスは長老に対して、不信感を抱いている。それはもう、ずっと前の頃からだ。
「意見を言ってもよろしいか。マスは打たれ弱く、力がとても小さい。女の子のメスちゃんよりも、弱い、男の癖に、マスちゃんはねw」
カマスが大きな声でそれを言うと、周囲のマスやカマスと同じ年頃の青少年に加えて、大人たちも大いに笑った。ニヤニヤニヤニヤ。楽しいけれど、醜悪な空気に包まれた。カマスは続けて話す。
「長老さんが申し上げたマスの弱さは僕らの方は重々承知してますぜ。あんたより僕らの方があいつを見てますからな。しかし、あんたの言う勇気ってもんが、あいつにあるとは思えないのだが」
長老はカマスが力で押さえつける鳥である自分を快く思っていないことを大変よく承知していた。
「カマスくんよ、君は激しい濁流の中へ飛び込めるのか」
長老は優しい声でカマスに語りかける。
予想外の展開にびくっとしたカマスはその場で後方に仰け反り飛び上がった。子供の蛙のハス、スス、そして、ラスとメスは、その情けないカマスの姿を見てつい笑ってしまった。ダンスだけが、カマスの心配をしていた。
「とっ飛べますとも」
カマスは勢いに任せて、激しさを増す雨の中で、川に飛び込んだ。濁流は、体の小さなマスが飛んだ頃よりもとても激しくなっていた。
集まった大勢の蛙達の目の前に立つのは長老の鳥のミゼイルだ。ミゼイルに歯向かうことは許されないし、蛙達がいくら束になってミゼイルに襲いかかろうとも、太刀打ちできない相手だ。あくまでも、長老である鳥のミゼイルは物腰の低い人物で、手荒な真似をすることも、攻撃的な言葉を口にすることもない。ただ、蛙達よりも数十倍からだが大きく、優れた知能を持ち、視野も広く、蛙達が小さく集まって話し合いをするよりも、鶴の一声で蛙達を召集し、面前で、蛙たちの意見を超越したミゼイルの決定打のもとに、最終的な判断を下した方が、これまでも、これからも、より良い蛙達の社会の秩序が保たれるからだ。
「私は今日までも、君らの行いをよく見ていたよ。川に飛び込んだ小さな蛙のマスくんは、勇気がある。その反面、打たれ弱く、力がとても小さい。そのことについては反論は無いだろう」
蛙達の群れの中で跳び跳ねるものがいた。体の大きな蛙のカマスだ。カマスは長老に対して、不信感を抱いている。それはもう、ずっと前の頃からだ。
「意見を言ってもよろしいか。マスは打たれ弱く、力がとても小さい。女の子のメスちゃんよりも、弱い、男の癖に、マスちゃんはねw」
カマスが大きな声でそれを言うと、周囲のマスやカマスと同じ年頃の青少年に加えて、大人たちも大いに笑った。ニヤニヤニヤニヤ。楽しいけれど、醜悪な空気に包まれた。カマスは続けて話す。
「長老さんが申し上げたマスの弱さは僕らの方は重々承知してますぜ。あんたより僕らの方があいつを見てますからな。しかし、あんたの言う勇気ってもんが、あいつにあるとは思えないのだが」
長老はカマスが力で押さえつける鳥である自分を快く思っていないことを大変よく承知していた。
「カマスくんよ、君は激しい濁流の中へ飛び込めるのか」
長老は優しい声でカマスに語りかける。
予想外の展開にびくっとしたカマスはその場で後方に仰け反り飛び上がった。子供の蛙のハス、スス、そして、ラスとメスは、その情けないカマスの姿を見てつい笑ってしまった。ダンスだけが、カマスの心配をしていた。
「とっ飛べますとも」
カマスは勢いに任せて、激しさを増す雨の中で、川に飛び込んだ。濁流は、体の小さなマスが飛んだ頃よりもとても激しくなっていた。
