「ほら、何ボーっとしてんだよ。さっさと俺ん家行くぞ」
「へっ?う、うん…」
あたしは急いで部屋に戻って準備をした。
勇ちゃんはずっと、あたしのことを待っていてくれた。
あたしに向けられる視線は昔と変わっていなくて、少しだけ…ドキドキした。
準備が終わると、あたしと勇ちゃんは、勇ちゃんの家に向かった。
…なんだか、大人っぽくなったなあ、勇ちゃん。
昔と比べて、背も高くなったし、顔つきも変わったし…
「俺の顔がどうかした?」
気付けばあたしは、勇ちゃんの顔をガン見していた。
「なっ、なんでもないよ!」
あたしの顔は急に赤くなった気がした。
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