「うわあ…」 あたしはただ感激して、言葉が出ない。 「何してんだよ、そんなとこで突っ立って」 「っ…勇ちゃん?」 あたしが見とれている間に、勇ちゃんがあたしの後ろに立っていた。 勇ちゃんがなんだかかっこよくて…あたしは咄嗟に顔をそらした。 「っていうかさ、勇ちゃんのお母さんご飯すごく美味しそう!」 「てかそれ、俺が作ったんだけど」 …………? 「えっ!?」 あたしは一度そむけた顔を、また勇ちゃんのほうに持っていった。 .