始まった、未津との恋人生活。
でもそう甘くはなかった。
休み時間はどこかに行ってしまうし、昼休みもそそくさとどこかへ行ってしまう。
抱き締めることができたのは、幸せだった。
でもそれ以上に、俺は未津と一緒にいるって幸せが欲しかったから告白したのに。
放課後。
今度は捕まえる。
手早く支度をする未津よりも早く未津の元へ行った。
「一緒に帰るよ」
「…うん」
逃がすまい。
校門を出て、手を繋いだ。
少し拒絶された。
「俺、ちゃんと未津と付き合ってるって実感が欲しい」
少し未津の体温が上がった気がした。
ついでに恋人繋ぎしてみた。
未津は何も言わない、言えないに近いのかな。
でも気のせいだか、握る手が強く感じた。
思わず表情が綻ぶ。
俺の自慢の可愛い彼女。
「好きだよ未津」
見上げてきた彼女は、顔を赤くしていた。
「可愛い、やっぱキスしたい」
そう言うと、前を向かれる。
「もー!」
俺は電車で、彼女は歩きだから、駅でバイバイ。
「また明日」
未津は手を振って帰っていった。



