おかえりが聞こえる病室

302号室では、亜美が布団の中で小さく深呼吸をしていた。

怖い。

逃げたい。

でも。

「なんで必要なのか」

それを知ったことで、

ほんの少しだけ、「頑張ってみよう」が心の中に生まれ始めていた。