おかえりが聞こえる病室

ママも胸が苦しかった。

「先生に聞いてみようか。」

「今日は本当に必要なのか。」

莉奈は穏やかに頷いた。

「もちろんです。」

「ちゃんと先生とお話ししよう。」

「無理に始めることはないからね。」

しばらくして神谷先生が病室へやって来た。

先生は亜美のベッドの横へ座る。

「こんにちは。」

亜美は返事をしない。

涙で赤くなった目のまま先生を見る。