この溺愛、誰か止めて下さい!

「あのさ、俺、星菜ちゃんのこといいなと思ってて、彼氏いないって聞けて実は内心すっごい嬉しい。………よかったら連絡先交換しない?」



まさか連絡先を聞かれるなんて思ってもいなかった。

断る理由も特にないので、もちろんっと言って、豊崎君と連絡先を交換した。


「ありがとう、星菜ちゃん」


「いやいや、こちらこそありがとう、豊崎くん」


「じゃあ、そろそろ戻らないと怪しまれそうだし、戻ろっか」


「そうだね」


豊崎君と2人で戻って来た時点で周りからはもちろん冷やかされたけど、笑って誤魔化して、その場ではそれ以上詮索されることはなかっく、無事に合コンが終了した



っていうか、あたしなんか忘れてるような。


考えても思い出せなくてカラオケ店を出てから唸り続けていると、いつの間にか春が横に立っていた。


「びっくりしたあ」


「星菜、明日詳しく話聞かせてもらいますからね?」


「は、話って何を?」


「とぼけないの」


「はい」


春とは駅まで一緒に向かって、そこからはお互い逆方向なので解散した。


今日話せるなら話しちゃいたかったけどなあ。

帰り道、あたしは今日の豊崎君とのやり取りを思い返していた。

スマホが震えた気がして画面を開くと、三件の通知。
1件は幸人
内2件は豊崎君からだった。