この溺愛、誰か止めて下さい!

しかしそんなこと気にもしていない様子で、女の子たちの間をかき分けて、あたしの目の前まで豊崎君が来てしまった。


「星菜ちゃん、よかった。まだ学校にいて」


「えっと…どうしてここに?」


「連絡もらってたから、会えないのはわかってたんだけど、やっぱりちょっとでも会えないかなと思って、学校で待ってたんだ。」


「あ、なるほど」


「学校で待ってること、さっき電話で伝えようと思ってたんだけど、繋がらなかったから」



「あ、ごめんなさい。電話出られなくて」


「全然気にしなくていいよ、会えたから結果オーライ」



そう言って眩しすぎるくらいの王子様スマイルをあたしに向けてくる。


とってもありがたいんだけど、周りの目線が痛すぎる。


「星菜ちゃん、今日このあとじかん………」



豊崎君が何か言いかけたところで、さっきまで黙って見ていたはずの幸人が、あたしと豊崎君の間に割って入ってきた



あたしの目の前にある幸人の背中から負のオーラを感じるのは気のせいかな。