この溺愛、誰か止めて下さい!

あたしが突然叫び出したせいか、幸人はびっくりした顔でこちらを見ていた。



「幸人が実はモテてたなんて、告白されてたなんてありえない!っていうか許せない!散々あたしの恋愛を邪魔する恋愛大魔王のくせに!」


あたしの言葉の意味をまだしっかりと理解できていない様子の幸人は困った顔をして、あたしの前でオドオドしていた。


いつもいつも人の恋愛邪魔するくせに、自分はしっかり恋愛イベントやっちゃってんじゃん!なにそれ!



「せいちゃん、落ち着いて。もしかして………嫉妬してくれてる?………なんて」



「………そ……………っんなわけあるかあーー!!!!」



あまりにも挑発的な言葉が飛び込んできたので、幸人に思いっきり飛びかかろうとした時だった、

あたしの飛びかかりを止めるかのように、スマホの着信音が鳴り響いた。



今大事なところなのに、誰。


飛びかかるのを中断して、着信の相手を確認する


スマホの画面にうつされた名前をみて少し固まる。



どうしよう。電話かかってきちゃったよ。お断りの連絡入れたのに。


しかも、状況も最悪。目の前に幸人がいるのに。



気づけば、幸人の目線はあたしではなく、完全にあたしの手元にうつっていた。