この溺愛、誰か止めて下さい!

なんで?という思いを込めて、扉の前であたしを待っている幸人に視線を向ける。


でも幸人は表情を崩すことなく、さっきと同じ笑顔であたしが来るのを待っていた。



試しに幸人のそばに行って、顔を凝視するするけど、あたしにはみんなの言うイケメンが全然わからない!!



確かに昔よりは背も伸びて、多少男っぽくなったかもしれないけど。


見た目に反して中身が、完全に頼らない男って感じだし。



みんなこの身長に騙されてんじゃないのか…。



「ど、どうしたの。せいちゃん。珍しくそんなに僕のこと見つめて」



「え?」



「照れちゃうなあ」



「……………ありえない」



「なに?なんて言ったの?」



少し俯きながら呟いたあたしの一言は、どうやら幸人には届かなかったらしく、顔を覗き込んでくる。



あたしは覗き込まれるとほぼ同時に、俯いていた顔を一気に上げて、叫んだ。



「ありえない!」


「な、なにが?」