この溺愛、誰か止めて下さい!

2人の会話に参加せずに黙々と朝ごはんを食べる。

なんとなく時計を見上げると、いつも家を出る時間をとっくに過ぎていた。


まずい!このままじゃいつもの電車に乗れない!


「ちょっと幸人!もう行くよ!」


「僕はいつでも出れるよ、せいちゃんを迎えに来たんだから」


「…ソーデシタネ」



駅まで幸人と猛ダッシュしたけど、ちょうど駅のホームに着いた時には、発車ベルがなって、目の前で電車が出発してしまった。


最悪。この後の電車はめちゃめちゃ混んでるのに。


今日は電車で潰されるの確定だな。


数分後に駅に到着した電車の扉が開くと、げんなりさせられるくらいの人で溢れていた。

仕方ない、15分の辛抱だ。
あたしが電車の扉と人で潰されかけた時、幸人が後ろに回ってくれた。


助かった。


これでなんとか押しつぶされずにすむ。


「せいちゃん…大丈夫?」


「まあ…なんとか」


「相変わらず一本乗り遅れると途端に人増えるね」


「そうね」


ぎゅうぎゅうに詰め込まれた電車の中で、よくよく見ると幸人ってこんなに身長高かったっけ。


多分180くらいあるよなあ。


中学2年くらいまではあたしの方が高かったのに。
いつのまにか抜かされちゃってたし。

首周り涼しそうでいいなあ。