この溺愛、誰か止めて下さい!

寝不足すぎる。



昨日あの後幸人のことを思いっきり押しのけて、逃げ帰って来ちゃった。



幸人ママには申し訳ないけど、今日は幸人のことを起こしに行ける状況じゃないな。


気が重かったけど、これ以上寝てると遅刻してしまうので、仕方なくベッドから出ることにした。


クローゼットから制服を引っ張り出して、袖を通そうとした時だった。


ガチャッ………



あたしの部屋の扉が開く音がした。


反射的に目を向けると、そこには幸人が立っていた。



お互い一時停止をして顔を見合わせる。


次第に幸人の顔が赤く染まっていくのがわかって、
それと同時に自分が今どんな格好なのか思い出した。



その瞬間、恥ずかしさと同時に怒りが湧いて来た。



「………幸人?」



「ごごごご…ごめん!せいちゃん…!」



「……………」



「いや、あの、今日はうちに起こしに来てくれなかったから、どうしたのかなと思って…!」



「…………部屋に入る時は?」



「……………のっく……」



「ノックしろっていつも言ってるでしょーーーーー!!!」



幸人めがけて思いっきり、脱ぎかけていたパジャマを投げつけて、制服で体を隠す。


「せ、せいちゃん!怖いよ!」


「当たり前でしょ!」