風の吹く日、光が差し込む

 梅雨の季節には珍しく、今日は晴れていた。
「優奈ー」
 校門を通ると、聞き慣れた声が聞こえた。
「佳穂、菜々、おはよー」
「そういえば、昨日のドラマ見た?」
 挨拶をして、ドラマの話をする。これがいつもの流れだ。
 ドラマの話をしているうちに、教室の前に着いた。そこには、「一年三組」と書かれたクラスプレートがある。その教室に入り、自席に荷物を置き、菜々の席に集まる。そして、また、他愛のない話をするのだ。


 菜々達と話をしていたら、担任が教室に入ってきた。「今日は久々に晴れてるから、6時間目の学活の時間は外で鬼ごっこをしよう」
 担任が体育の教師だからなのか、中学生になっても、小学生のように授業の時間に鬼ごっこをする。嫌だなと思い、サボることを考える。




 学校が終わり、荷物をまとめていると、佳穂と菜々に話しかけられた。
「この後、一緒に公園で暇つぶししない?」
 放課後に予定がないか、考えを巡らす。
「いいよ。一緒に公園行こう」


 学校から出て、少し歩いていると公園に着いた。公園のブランコに座り、少し揺らしながら今度は、最近流行りのガールズグループの話をする。
「花ちゃんさ、歌上手だし、かわいくない?」
「それな!でも、ここなちゃんもかわいいよね!」
「わかる!」


 私は、どうでもいい話をしながら過ごす時間が好きだ。


 佳穂達と話をしていると、あっという間に時間が過ぎ、夕方のチャイムが鳴った。話を切り上げ、別れの挨拶をする。
「また明日」
 今日は夕焼け空が一段と綺麗だった。