密着!お化けアパート24時

春、冬と夏の間にある、気温が上がり草木が芽生える季節
  新生活始まりの季節とも言う。
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金魚荘、2階201号室にて女性というにはまだ若く、少女と言うにはもう遅い"東 錦"(アズマ ニシキ)と言うショートカットの女が引っ越してきてから一ヶ月経った日のことである。

「あっーーー!レポート終わんなぁい!!」

彼女は危機的状況に立っていた。

「もう誰でもいいからダズゲェデェ!」
時計はもう深夜2時を回ってしまっている。薄っすら涙が浮かぶ彼女の目の下には、濃い隈ができてしまっていた。
『ガガタ!』
「うわ!びっくりしたー!ここのアパートネズミでもいるんじゃないの!?安いから選んだけど失敗だったか?」
缶コーヒーを煽りつつ彼女は1人ごちる、近所迷惑待ったなしの声量であるとだけ言っておこう。すると突然、
「ネズミじゃありません、幽霊です。」
「は?」
「えっ?」
「でっ出たーーー!!!」
ご丁寧に頭に三角巾をつけいかにもな格好で、長い髪を後ろでくくっている男が真後ろに立っているでわないか。何とも恐怖映像のようである。
「えっあれ?あなた僕のこと見えてるんですか?!!
どうして見えるんですか?!変態!」
「逆ギレにも程があるわよ‼︎てか、何?!、誰?!110番ーー‼︎!」
「ん?あぁ、それは失礼僕は、"更紗 流"(サラサ ナガル)此処にはたまたまやってきた浮遊霊です。」
「そりゃどうもご丁寧に、私は、、、って!違ーう!
 そう言う事じゃなーい‼︎‼︎」
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やく3時間後 午前5時頃
「つまり‼︎!アンタは幽霊でたまたま此処にきたってことね?」
「そうですってば、やっと分かってくれましたか…」
本当はまだ彼女は理解していないが話が進まないため折れたのである。
「じゃっ、すぐにお寺さん呼んで祓ってもらうから準備しときなさい」
「分かりました…て!何勝手に祓おうとしてるんですか?!僕未練たらたらですよ?可哀想だと思わないんですか?!この悪魔!」
「どっちがじゃ‼︎もぅ、祓われるのが嫌なら早く出てって頂戴私は大学生で女の子なのよって、、、レポート‼︎‼︎
ヤバイヤバイ終わってなーい‼︎どうしよー‼︎‼︎」
一つ言っておくと彼女は7時には家を出なければいけない。
「なら僕、手伝いましょうか?これでも頭の良さは自慢できる方なので。」
「マジ!?もうこの際猫の手でも幽霊の手も一緒だし、、、
 じゃ、手伝って頂戴‼︎」
「分かりましたじゃあ代わりに僕を此処に住まわしてください。等価交換です。」
「は?!いや無理無理無理マジで無理‼︎‼︎てか釣り合ってないから、何で?終わったら出てってよ‼︎」
「じゃあ僕手伝いませんよ?良いんですか?終わらなくて良いんですか?もうすぐ6時になりますよ?」
「ぐゔ!あーもう住んでも良いから手伝ってー‼︎‼︎」
もうワンチャンを信じてのヤケクソである。
「分かりました、では"ポルターガイスト"!」
するとレポート用紙とペンが、ふわりと浮き上がり勝手に次々と文字が1枚2枚と書き込まれていく。
「はい、終わりました。では、今日からよろしくお願いします。えーっと、、、?」
「あっ東 錦よ、、、」
「では、これから宜しくお願いします!アズマさん!」
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こうして、東 錦と更紗 流の奇妙奇怪な生活が始まったのであった。