「一緒に学食行かない?」 「いいよ。」 その時だった。 「紗羅。」 低い声が響く。 振り返ると冬人が立っていた。 表情は無表情。 でも紗羅には分かる。 怒ってる。 「講義終わった。」 「うん。」 「帰る。」 「でもご飯……。」 「一緒に食べる約束だった。」 「え?」 そんな約束したっけ? すると冬人は紗羅のバッグを持った。 「行くぞ。」 「あ、うん。」 そのまま連れて行かれる。 蓮は苦笑いして手を振った。 「またね。」