帰り道。 紗羅は何度も彩乃のことを考えていた。 「ねぇ。」 「ん?」 「彩乃さんって誰?」 冬人は少し黙る。 「中学の時の先輩。」 「それだけ?」 「それだけ。」 嘘はついていない。 でも何か隠している気がした。