学校の人気者は私だけを離してくれない【大学生編】

その夜。
冬人のマンション。
「いただきます。」
「どう?」
「おいしい!」
「よかった。」
食べ終わると二人でソファに座る。
テレビを見ながらゆっくり過ごす時間。
何気ない時間なのに、とても幸せだった。
すると冬人が小さな箱を取り出した。
「え?」
中にはシンプルなシルバーのネックレス。
「付き合って三年。」
「覚えてたの?」
「忘れるわけない。」
冬人は優しく紗羅の首にネックレスをつけた。
「似合う。」
紗羅は涙ぐむ。
「ありがとう。」
冬人は照れ隠しのように頭をぽんと叩いた。
「泣くな。」
「嬉しいんだもん。」
二人は笑い合った。
その幸せを壊そうとする出来事が、数日後に待っていることも知らずに――。