暗闇に爪を立てる

新鮮な光を集めたインチキブローチが
僕のくちばしをノスタルジアに埋め込んだ。
自戒の鐘が鳴る。
綺麗事がごみステーションで堆く。
割れた植木鉢は憂鬱な春を連れてくる。

捨てがたい。捨てがたいね。
認められなくても愛されなくても
それは辞める理由になりはしない。

乳歯のピアスを煌めかせて
クリーチャーと恋でもしたいや。

散歩する街灯の影を踏み、
チューリップを編んでみたら本能と出会えるかもね。
バブルラップにくるまって
綻びの赤銅色で書き上げた肖像画。
を、画鋲だらけにした悪い子は、だ、あ、れ?

捨てがたい。捨てがたいね。
捨てていい。捨てていいよ。
そこに僕はいない。

空々しい雫が甘美にしゃれこうべを伝う。
バレッタは変容する。
虚ろなレコードに寄りかかる僕は
狂喜しながら沈没していく。