真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

 「大丈夫?」と心配してくれる爽やか系男子。凄い。こんな時に助けてくれる勇敢な男子がいるんだなと1人感心してしまう私。

 「あっ、大丈夫です。有難うございます。」
 
 私は改めて深々とお礼を言った。
 
 「こういうところだから、声かけられたくなかったら、あんまり1人で行動しない方がいいよ。」

 そう言うと私を助けてくれた爽やか系男子は去って行った。

 歩美のところに帰ると、「遅かったね」と言って心配そうに待っていた。実はさっき変な人に声をかけられたんだけど、勇敢な人が助けてくれたんだよと私は興奮気味にさっきあったことの一部始終を話す。

 「え〜大丈夫だったの?」

 歩美は心配そうに聞き返してくる。

 「うん。でも助けてもらったから大丈夫。」

 そう言えば名前聞いとけばい良かったなと1人思い返す私。でもそれじゃ私があの爽やか系男子が気になるみたいだ。

 そんな様子を見てか歩美がははーんという顔をしてこちらを見てきた。

 「もしかしてその助けてくれた男子がいいなーとか思った⁇」

 歩美は中々鋭い。そうかそうかと1人納得している。

 「いや、そんなんじゃないよ。でも助けてくれなかったら私1人じゃどうすればいいか分からなかったから、ほんと助かったなって、ただそれだけです。」

 私は必死に否定するように言い訳がましい言い方をしてしまった