真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

 お茶を入れて運ぼうとした時、足元がふらついて私はよろめきそうになってしまった。

 「キャッ⁉︎」

 その瞬間咄嗟に大一が私を支えた。ピシャッとお茶ははねたけど下にも落ちずにお茶は無事だった。

 良かった。お茶は無事だった。火傷もしてない。ホッとするのも束の間…。えっと…この状況は今までになかったいい雰囲気⁇

 一瞬私達は見つめ合った。私は自然に目を閉じた…。


 でも…⁇

 「ごめん⁉︎」

 咄嗟に顔を逸らして大一は私から離れてしまった。これは…⁇私、もしかしなくても拒否られた⁇


 「私ごめんなさい。」

 「いや、ごめん。服乾かなくてもこのまま帰るわ。後で服は返すから。」

 そう言って大一は急いで帰ろうと荷物を纏め始めた。

 「えっ⁉︎ちょっと待って⁉︎」と止めるのも聞かないので、「あっ、傘。」と言って私は家にあったビニール傘を大一に差し出した。

 「これも後で返すから。」と言って大一は勇み足で帰ってしまった…。

 帰った後私は呆然としてしまう。やっぱり私避けられてるよね⁇何で⁇私なんか嫌われる事したかな⁇

私は自分が嫌われてしまったんじゃないかと悩み、落ち込むのだった…。