真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

 私はとりあえず考えてみると言ってこの話は保留にする事にした。泊まりはやっぱりまだ緊張するし、段階をおいた方がお互いのためになるような気がして、すぐに泊まりでどこかに出かけることに踏み込めなかった。

 仕事終わりに、私達は一緒にご飯を食べに出かける事になった。最近は仕事終わりに会ってご飯を食べにいく事も多く、暇さえあればデートを重ねていた。

 季節は冬になり、街は段々とクリスマスムード一色に変わっていた。街には電飾を施したクリスマスツリーが立ち並び、綺麗に街を彩っている。

 「もうすぐクリスマスだね。大一は何か欲しい物とかないの⁇」

 私はクリスマスプレゼントは何がいいかを考えていた。

 「ああ、別にないかな⁇」

 うーん…。ないのが一番困る…。

 「何か考えてください。」

 私は何でもいいから欲しいものを考えてもらうようにお願いした。
 大一は別にないんだけど…⁇とブツブツいいながら、「考えておきます。」と渋々答えた。
 
 夕飯を食べて外に出て帰り道を歩いていると、予想外の雨が降ってきた。いきなりの雨に私達は傘も持っていない、
 どうしようか⁇と2人で顔を見合わせ、「私の家がすぐ近くなので、とりあえず家に行こう。」と家に寄っていくことになった。