真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

 高校の時にお母さんが亡くなり、それからは家の家事をこなして弟の面倒も見ていた花凛。父親を心配する優しい子なんだなと思った、

 あの夏の時から一途な優しい子だなとは思っていたけど、本当に優しい子なんだなと俺はまた花凛が気になった、

 結局自分からは何も話せないまま、俺達は解散する事になった。送っていけと宮内先輩に言われ、花凛を送っていく事になった。

 本当は一緒にいたい。でも。素直にその気持ちを言葉にできない。不器用で口下手な自分が嫌になる。

 いつも俺といると花凛はぎこちない。俺が嫌なのに無理してるのかもしれない。

 いつも君を助けるのは、ただ君を放っておけないから…。素直になれないのは、好きな気持ちを隠す為。

 「新しい男の方がいいですよね。俺には関係ないけど。」

 帰り道、花凛に突き放され、俺はつい嫉妬して心にもない事を言ってしまった。そんな事が言いたいわけではないのに…。

 ただ君のことが忘れられないから、他の男のところに行かないでほしいだけなのに…。

 結局気まずくなったまま最後まで言葉も交わせなかった。
 あー何でこうなるんだ。ただ傍にいて欲しいだけなのに。
 
 どうしたら素直に気持ちを伝えられるんだろう⁇自分から気持ちを打ち明けたこともない…。

 俺は考えても答えに辿り着けず、1人頭を抱えて悩むのだった…。