真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

 サプライズなのに態度に出ちゃうとか大一らしい。私は何だそんな事かと安心してハハハと大笑いしてしまった。

 「俺かっこ悪…。」

 ハーと大きなため息を一つついて大一は落ち込んでいる。

 「そういう所も大一らしい。嬉しい。有難う。」

 キラっと光るダイヤの指輪を薬指にはめて、私は大一にそっとキスをした。




◇◇◇




クリスマスイヴ当日…。私は仕事が終わって大一と待ち合わせたレストランに到着した。

 「ごめん。待った⁇」

 「いや、今きた所。」

 行こうか。私達は手を繋いで一緒にキラキラ光る街並みを歩いた。

 私達は予約していたレストランで食事をした。私からのプレゼントは大一が欲しがっていた時計だ。昔高校の時に両親から貰った時計を未だに使っているが、もうボロボロな為、そろそろ新しいのを買わなきゃと思っていたそうだ。
 
 「有難う。」

 黒いベルトのシルバーのスタイリッシュな時計をはめて大一は嬉しそうにポツリと言葉を発した。嬉しそうな大一を見て私も嬉しくなった。

 大一からはもう貰ったしと思っていたら、「こっちは結婚指輪。」と言ってキラリと光るシルバーのペアリングを差し出された。

 「うそ⁈指輪ならもう貰ったのに⁈」

 私は驚きを隠せず思わず言葉が出ていた。

 「あれはプロポーズ用で、こっちは籍を入れた日に渡すつもりだった。」

 「信じられない⁉︎指輪二つとか…。」

 感動した私は思わず涙が出てきてしまった。感激して泣きたくないのに泣けてしまう。

 「有難う。何か幸せすぎてヤバいかも…。」

 私は幸せすぎて更に泣いてしまった。