真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

 歩美に相談すると、「えーあの大一くんが浮気とか有り得ない気がするけど⁇ちゃんと確かめたの⁇」

 歩美が興奮気味に聞いて腑に落ちなそうにしている。

 「確かめてないけど、ここの所明らかに様子がおかしいんだよ。その上この前知らない番号から電話かかってきてたし…。誰⁇って聞いても教えてくれないし⁇」

 「うーん⁇確かにそれは怪しいけど、何かの誤解じゃないかな⁇とりあえず本人に直接聞いてみるしかないんじゃない⁇思ってる事心に溜めちゃうの花凛の悪い癖だよ。そのまま聞いてみなよ。」

 そう言われて、私は確かにそれはあるなと納得した。元カレ慶太の時も、調子の良すぎる慶太だけに、言動をよく疑った。結局全部誤解だったけど、自分の心に思ってる事を溜めて表に出せず、自分が悪いんだと自分を責めてしまってしんどくなる…。それが毎回のパターンだった。

 「そうだね。分かった。大一にそのままちゃんと聞いてみる。」

 「うん。頑張る。」

 そう言って私は歩美との電話を切った。直接ちゃんと聞いてみようと思ったら心が晴れた気がする。確認もしないであれこれ疑うのは止めようと心がスッキリした。

 私はちゃんと大一と向き合う事を決めた。