真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

 帰り道に「大丈夫⁇」と大一に訊ねると、「緊張したけど、お酒入ってたし、シラフよりは喋れた。」言ってホッとした顔をしている。

 「家のお父さんに挨拶とか有難う。」

 私は心から御礼を言った

 「いや別に。一度はしないとだから会えて良かった。」と真面目に返答が返ってきたから、「相変わらず真面目だね〜。」と言って笑ってしまった。

 「笑い事じゃないし。」と言って大一は膨れている。そんな大一が何となく可愛いなと思ってしまう。

 私は幸せだなと思った。結婚する時ってこんな感じなのかな⁇家族になるって双方の両親も含めた一大事で、二人だけじゃなくて家族が増える楽しい事なのかも⁇

 家族になるのって幸せな事なのかも。私が密かにそう思ってクスッと笑っていると、「何笑ってるの⁇」と大一が聞いてきたから、「内緒。」とイタズラっぽく言ってみた。

 「何⁇になるんだけど⁇」と言って大一は気にしている。私はやっぱり幸せだなと笑みが溢れた。

 私達は手を繋いで一緒に帰った。

 間もなくして私達は同棲に向けて二人で暮らす家を探し始めた。