真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

 「明日休みだから、今日泊まってもいい⁇」

 えっ?不意に言われ、俺は驚いてしまう。全く予想していなかった言葉だった。

 「あっ、でも大一が仕事か。」と花凛は続けて言葉を発した。

 「明日は当直だから、それまではいられるけど…。」

 でも泊まりとかいつも帰るのに⁇俺は疑問に思って言葉を続ける。

 「いつもは次の日仕事だから、泊まると朝帰りになっちゃうし、万が一保護者とか同僚に見られるとまずいので。」

 一応これでも先生なので…。

 「迷惑なら帰るけど…。」

 そっか…。そういうの気にしてたんだ。だからいつも帰るんだ。それなら一緒に住めばずっと一緒にいられるのに…。でもそれはさすがに言えないけど…。

 「迷惑ではない。一緒にいたいし。」

 俺は照れながらボソッと言ってみた。

 「そっか。なら良かった。」
 
 花凛の笑顔に俺は嬉しくなった。泊まりとかありだったんだ。なら、一緒に住むのもいいって言うかな⁇
 でも、何て言ったらいいんだろう⁇

 俺達は合図みたいにキスをした。もう何回か身体を重ねているのに、この行為はちょっと緊張してしまう。でも、一番近くに感じられる気がする。

 離れたくないと思ってるのが俺だけじゃなければいいのに…。花凛もずっと一緒にいたいと思ってくれればいいのに….。もう俺から離れられなくなればいいのに…。

 俺はいつもより強く花凛を抱きしめた。

 いっぱいキスをして、俺たちは沢山抱き合って結ばれた。