真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

 私の心臓もドキドキ鳴っている。私はそのままぎゅっと大一の腰に手を回して抱きついた。

 「このままで聞いて。私ちゃんとプロポーズは断ったので。だから何も心配いらないので。」

 私はプロポーズ問題が解決していなかったのを思い出した。きちんと気持ちを伝えようと思った私はドキドキしながら抱きつく腕を強める。

 「うん。」

 大一も私を抱きしめて言葉を発した。その手は少し震えている。

 「私が好きなのは大一だから、他の人と結婚したりしないので。」

 私は大一の顔を真っ直ぐに見て言った。大一照れてる⁇大一は顔が真っ赤だ。

 すると…⁇

 私はクルッと後ろに回されて、大一にバックハグされた。

 「お、俺のことだけ見てろ。どこにも行くな。」

 大一は後ろからだけど、ちゃんとはっきり言葉を発した。ハハ。見えないけど凄い顔赤そう…。照れて恥ずかしがっている顔が想像できてしまう。私はハハハと思わず笑ってしまった。

 「笑い事じゃないし。凄い恥ずかしいし。」