真夏の一夜は恋の始まり(新装版)

 🎵先生さようなら。みなさんさようなら🎵

 今日も1日の保育が終わり、私はホッと胸を撫で下ろした。
 
 雪は珍しくまだ止まずに降っていた。保護者の方が送迎に来る妨げにならないように、保育園の玄関先の雪かきをしなきゃならない。

 私は雪の中園庭に出て雪かきを始めた。雪は降り積もり、中々の高さまで降り積もっている。

 「僕も手伝います。

 良樹先生が手伝いに出てきてくれた。

 「良樹先生。有難うございます」

 私はお礼を言ってまた雪かきを始めた。黙々と雪かきをする私達に会話はなかったが、良樹先生がそんな沈黙を破るように口火を切った。

 「花凛先生が元気ないってみんな心配してましたよ。何かあったんですか⁇」
 
 言いたくなければいいですけど。と気を遣っていいながら良樹先生は私を気にかけている。

 「あー。ちょっと、色々あって…でも大丈夫です。ご心配かけてすみません。」

 私はちょっと泣きそうになってしまった。

 「大丈夫じゃないですよね⁇今日一日花凛先生ずっと泣いてるみたいでしたよ⁇」

 良樹先生の鋭い指摘に、私は本当に涙が出てきてしまった。外はもう暗くて、雪も降っていて、私が泣いているのは誰も気づいてないはず⁇

 今外に出てるのは私と良樹先生だけだ。

 「ハハ。良樹先生には隠せませんね。私涙脆くて…ダメですね。先生が泣いてちゃ…。」

 やっぱり私は涙が止まらなくなってしまった…。