余所者-よそもの-【 3 】



「俺、買い物行ってくる」


ユキはそう言うと、リンコを追い越し、私のすぐそばにやってきた。


「何か食べたいものある?」


食べたいもの……。

正直、食欲は湧かない。


考えていると、リンコが代わりに口を開いた。


「どこに行くの?」

「近くのスーパー」

「だったらフルーツとか。あとスープとかも買ってきて」



ユキは「わかった」と返事をすると、そっと私の頬に触れた。


「……すぐに帰ってくるから」


眉を下げるユキは、触れる手からゆっくりと私の頬に温もりを分けた。


やがてスッと引いた手は、とても名残惜しそうに、

「………」

指先だけが、しばらく残った。



「何かあったら遠慮なくリンコに言って」

「言われなくてもやるし。アンタに言われると腹が立つわ」