余所者-よそもの-【 3 】



「………」


流れる地面と、周囲の景色には見覚えがあった。

彼の足がどこに向かっているのかを理解した。


リン、と鳴った鈴の音。

ガコ、ガコ、と、空の木箱を蹴るような硬い足音。



――ここは、Re:bido(リビドー)だ。



シドは部屋へと入るなり、私をベッドの上に転がした。

そのまま、服を上から下まで剥いでいく。


もう、何をしたいか、わかった。


「……シド」


傷を確かめたいんだ。


最初に呼びかけた声は、自分の耳に届くかも怪しい程に小さく怯えていた。

だけどきっと、どれだけ大きな声で言っても彼は止まらなかったと思う。


私を下着一枚にすると、シドはくまなく全身を調べていった。


腕をひねり、二の腕の裏側。

肩を引き、脇の横。

躊躇なく脚を開かせ、太腿の内側。


この身体の、隅の、隅の……隅まで。