余所者-よそもの-【 3 】



程なくのことだった。

玄関の開く音がしたと思えば、

――ドタドタドタドタッ!と、一気に近づいてくる足音。


なんだなんだ、と身構える暇もなく、

――バンッ!!

寝室扉が、勢いよく開け放たれた。


「カナコッ!!」


滑り込むようにして扉の前に立っていたのは、

「……リンコさん?」


リンコは部屋に入るなり、ベッドに飛び込むように私を抱きしめた。


「大丈夫!?」

「だ、だいじょ……」

「何やってんのよアンタッ!」

「しんば……」

「心配かけんじゃないわよッ!」


まくしたてるリンコ。

私は少し笑って、大きな背中に腕を回そうとした。


だけど、その腕は呆気なく空を切る。


「病み上がりだから」


眉間に皺を寄せたユキが、リンコの首根っこを掴んで私からベリッと引きはがした。