余所者-よそもの-【 3 】




「………」


千景はそっと私を地面に降ろした。


震える膝。

ズルりと、力が抜けた身体が地面に崩れ、その場にへたり込むように残される。



「よくここを突き止めたね?デックを尾行したか」



千景はゆっくりと私から離れた。

そして、こちらに近づくシドから隠すように、私の前に仁王立ちになる。



「嗅覚のない犬共が、揃いも揃ってZ地区を探し回ってたから。てっきり飼い主もその程度だと思ってちょっと油断しちゃったな」



シドは煙草を放って、靴裏で踏みつけた。



「殺す」

シトウの紫藤の静かな声が、地面を這う。



「やってみろよ」

地下の売人のあざ笑う声が、突き返した。



二人は同時に地面を蹴った。