余所者-よそもの-【 3 】



「馬鹿にしてるの?」

「いやぁ。ただ、運がなかったなぁって」

「……運?」


運って、何。

私がシトウに迷い込んでしまったこと?

そのせいで、彼がZ地区に迷い込んでしまったこと?



「あの時。地下の売人が居れば、あの男も死んでなかったのにねぇ」



考えたどれとも違うその言葉に、私は身体ごとデックの方を向いた。


「どういう意味?」


デックはスマホから目を離し、ゆっくりと私を見上げた。



「地下の売人は、人が死ぬことを嫌うから」

「………」



私は理解が出来ない、と首を傾げた。


だって、

「地下の売人は、売人でしょ?」


売人は、薬を売る人。

人を、壊す人。