みんなの顔が怖くて見られない。 すると、隣から腕が伸びてきた。 「わかった」 ユキの腕が、身体に回る。 そのまま引き寄せられ、彼の脇にすっぽりと収まった。 「どのみち、やることは変わらない」 「………」 「お前がここにいるなら、俺たちはお前を守り抜く」 「………」 「だから、かぁこ。何も心配するな」 ユキのその声は。 凛とした力強さを帯びてフロアの隅々まで響き渡る。 「俺は、この街ごとお前を手に入れる」