余所者-よそもの-【 3 】



私を囮に使うのが、効率がいい闘い方であったとしても。

ユキはそれを選ばない。

――『全部計算した。俺の計画は負けない。俺たちは絶対に勝つ』


私を安全な場所へ逃がした上で。

それでも勝つ方法を、何度も何度も考えてくれたんだ。


全部、私のためだ。


さっき、私はユキに『ひどい』って言った。

本当は、そんなこと思ってなんかない。


嬉しい。

嬉しいのに。


それでも、どうしたって嫌だった。


「………」


「きっとこれが、ユキちゃんとチカちゃんの腹の全部」

そう言ったリンコは、静かにユキに目をやった。


「……ユキちゃん」

「………」


黙り続けていたユキは、そこで深く息を吐く。


「かぁこ」

「………」

「……お前は、どうしたい?」


私は、どうしたい。