余所者-よそもの-【 3 】



「私がここに残ると邪魔ですか?不利になるんですか?」


ユキがすぐに首を振る。

「そうじゃない。シトウの狙いはお前だ。だから」


「皆が危険な状態で闘っている中で、私だけが安全なところで待ってるんですか?」


私に今の街の話をここまで話したのは。

みんながちゃんと勝つ準備をしていることと、それでも危険な闘いになることを教えるためだ。


――私に、安心して『逃げる』選択をさせるためだ。


「……かぁこ。お前を奪われたら、この闘いに意味がなくなる」

「私がシトウに奪われた時はっ」

「………」

「ここにいる、誰かに何かがあったときじゃないですか!」


そんな万が一のために。


私だけ、何も知らない場所で。

みんなが無事なのかもわからずに、待つ。


そんなの絶対に、


「嫌ですっ!!」

「かぁこ」

「絶対にいや!みんながここにいるのに、私だけ安全なところになんて行きたくない!」