「私がここに残ると邪魔ですか?不利になるんですか?」
ユキがすぐに首を振る。
「そうじゃない。シトウの狙いはお前だ。だから」
「皆が危険な状態で闘っている中で、私だけが安全なところで待ってるんですか?」
私に今の街の話をここまで話したのは。
みんながちゃんと勝つ準備をしていることと、それでも危険な闘いになることを教えるためだ。
――私に、安心して『逃げる』選択をさせるためだ。
「……かぁこ。お前を奪われたら、この闘いに意味がなくなる」
「私がシトウに奪われた時はっ」
「………」
「ここにいる、誰かに何かがあったときじゃないですか!」
そんな万が一のために。
私だけ、何も知らない場所で。
みんなが無事なのかもわからずに、待つ。
そんなの絶対に、
「嫌ですっ!!」
「かぁこ」
「絶対にいや!みんながここにいるのに、私だけ安全なところになんて行きたくない!」


