余所者-よそもの-【 3 】




「かぁこ」

「………」

「これから、この街は争いになる」


近い未来じゃない。

もう、始まるんだ。


シトウとの争いが、もう、すぐに。


「だから」

「………」

「決着がつくまでの間だけ、お前は遠くにいけ。誰かひとり安心できるヤツをお前に付ける。場所は俺たちしか知らないところにする」

「………」

「争いが終わったら、俺が必ずお前を迎えに行く」

「……え?」


――待って。


「私だけ、遠くに?」


ユキの深い瞳が、私を包む。

その瞳は『もう決めた』って言ってる。


私はその視線から逃げるように、皆の顔を見た。


「………」

「………」

「………」


千景も、潤も、リンコも。

みんなみんな、元から知ってたみたいに黙ってる。


なんで?

どうして、勝手に決めちゃうの?