余所者-よそもの-【 3 】



「それでも、頭数だけならシトウの方が断然多いけどね」

「それは……露天街とZ地区を合わせても?」

「うん。それだけシトウはデカい」


楽観視はとてもできない。

千景は落ち着いた声で続けた。


「ましてこっちは急ごしらえの連合だ。対して向こうはこの街に根を張ってる組織。人数だけじゃなく、組織としての練度だって違う」

「じゃあ、シトウに勝つのは厳しいってこと?」

「普通にやり合えばね」


千景はそう言って、ユキを見た。

ユキは視線を受け取り、口を開く。


「だからこっちから仕掛ける」

「……え?」

「守りには入らない」


ユキは意志の宿った力強い瞳で、続ける。


「人数では勝てない。だったら先に動く。こっちが闘う場所も順番も全部決める。こっちのペースに引きずり込む」


……じゃあ。

この状況で私を外に出したのは。