……シトウを、潰す……?
私は呆けた。
だって、シトウを潰すだなんて。
そんなことが、できるの?
「ユキは、なにも無茶を言ってるわけじゃない」
潤が静かに口を開く。
「今、俺たちには露天街と、Z地区の二つの勢力が集まってる」
「……露天街も?」
言われてみれば、さっきここに来るまでの、たくさんの人。
ユキの指示で動くという見張り、護衛。
Z地区は千景が動かしているに違いない。
だけど、露天街はどうして。
「ユキは露天街の奴らを雇った。金さえ払えば動くヤツを、一人ずつ」
「雇った……?」
「だけどそれもZ地区との抗争までの話だ」


