余所者-よそもの-【 3 】



それからようやく準備が整うと。

くっつけた大テーブルに全員が着席して、乾杯をした。


ユキ、サンコン、バン。

潤、リンコ、トウジ。

千景、デック。


皆が同じテーブルについて、お酒を片手にくだらない話で笑っている。

前までは想像もつかなかった景色が、目の前に広がっていた。


「………」

こうして見れば、やっぱり不思議だ。

これまでに、みんなから少しずつ聞いた話。

今日、この目で見たもの。


私が知らない間に。

一体、何があったんだろう。


賑やかな会話がふと途切れたとき。

ぼうっとしている私に気付いたユキが、「どうした?」と尋ねてきた。


「あの……。街のこと、教えてもらえませんか?」


その一言に、テーブルを囲んでいた全員がピタリと動きを止めた。


「私がいない間に、何があったのか。今、この街がどうなってるのか」

「………」

「知りたいです」